INDUSTRIAL Member Interviews
06仕事の時以外でも着たくなるような、魅力的なコレクションを。
Colors & Design / Bio
フランス流行色委員会会員JEAN-GABRIEL CAUSSE
Jean-Gabriel Causse / Membre du Comité Français de la Couleur.
仕事の時以外でも着たくなるような、
魅力的なコレクションを。
Causse,Jean‐Gabriel Color Designer
ジャン=ガブリエル∙コースは、色彩が私たち人間の知覚と行動に影響を及ぼすことを、世界で初めて考慮しているカラー∙デザイナーです。氏は小説 「色鉛筆」およびエッセイ「色の力」(CCCメデイアハウス2015) の著者。 この二作は両者ともベストセラーとなり、10を越える数の言語で翻訳出版されています。 両書を通じて私たちは、色彩がどれほど私たちに影響を与えているかを科学的に教えられます。これはマーケティングや心理、学習、生産性、健康スペースなど、どんな分野についてでも言えることなのです。
JGコースは2005年、広告分野のすべてのエージェントの中で最も「クリエーティブ」なフランス人に選ばれ、フランス、日本、カナダなどで、装飾や都市計画、病院の改修、店舗デザイン、繊維、さらにはパッケージングなどの分野について、色彩に関するアドバイザーを務めています。
Salvator病院内「エスパス∙アルテュール」(マルセイユ市)
Marcel Rufoマルセル∙リュフォー教授研究室
食堂で食欲不振症の患者に昼食を取らせるには、どんな色彩が最適であろうか? 自閉症の患者を活動ホールへ向かわせるには、どんな色彩環境が最適であろうか?—などなど。
Marcel Rufo マルセル∙リュフォー教授および David Dafonsecaダヴィッド∙ダフォンセカ教授を筆頭とするマルセイユの新しい児童精神医学病院のために、JGコースはがその色彩を、入院児童の病理特性に合わせて決定しました。
さらに、色彩効果を促進し遊び心を造り出して、子供達が病院を居心地よく 感じるようにと、JGコースは壁や天井に言葉をわざと歪んだ形で描きつけ ました。患者児童たちの協力を得て選んだ十指に余る語を、ただ一つの地 点からだけ読めるような形で病院内の空間に描き出したのです。
Hôpital Salvatore L relais
サルヴァトーレ∙ル∙ルレー病院 児童精神病科
2000平米の広さを持つこの病院には、精神障害の症状を持つ11歳から 18歳までの児童が入院しています。強い色のコントラストと装飾によって、児童たちが自分のいる場所を認識し、同時に施療にあたる人々にも快適で明るい雰囲気を造り出して、その困難な施療の使命を側面から手助けしています。
Hôpital Nord 産科病院 – マルセイユ市
150平米の極めて大きな色彩豊かなフレスコ画が、産科部分を病院の他の部分から視覚的に区別しています。
出産を控えた女性たちに安心感を与えるよう、喜びに満ちたパステルカラーが使われています。