Maker

激動の時代こそ変化を恐れず、新たなチャレンジを。

BURTLE

代表取締役社長大崎 諭一

Yuichi Osaki / chief executive officer

激動の時代こそ変化を恐れず、新たなチャレンジを。
独自のブランディングで、日本のワーカーズに新しい世界観を提供したい。

BURTLE

ハイセンスなデザイン・安心できる機能性、業界をあっと驚かせる企画力を持ち合わせ、高い商品力で数多くのワーカーズに支持されている「BURTLE」ブランド。今回は、社長の大崎氏にバートル社のこれまで作り上げてきたブランドの歴史などを伺った。ワークウェアブランドとしての物作りに対する熱い思いや、社長の思い描く今後のバートル社のカタチとは。

手探りで始めたづくりや営業
試行錯誤チャレンジがあったから「今」がある。

このバートルは、祖父がスタートさせた会社(クロカメ被服)が起源です。大学卒業が近くなると、私は長男だったので学生の頃から家業を継ぐことは念頭にありました。当時から服が好きでしたし、なんとなく「海外で仕事をしてみたい」などと考えていましたね。入社後は、営業として東京を主に担当し出張の日々。
ほんと朝が早かった。得意先の問屋が始業する前に訪問し、訪問先の会社の朝礼が終わると懇意にしていただいた人たちへとアプローチして注文をとる毎日を過ごしていました。
足を使った地道なスタイルですが、顧客の生の声を直接耳にすることができる唯一の方法ですし、今でもビジネスをやっていく中で大切にしていることの一つです。

私の弟で現・専務の敬一氏が入社した90年代、業界内でも倒産が相次ぎ、当社でもこの危機をどう乗り切るか試行錯誤が始まった時期です。売り上げを上げるためにどうしたらいいか。
しかし、そこはやはりメーカとして「生産部門を増やす、お客様を増やす」しか答えがなかった。ならばと、弟と一緒に手探りながらも、自分たちで商品開発を始め、営業面でもこれまでの問屋だけでなく地域の有力ショップへアプローチしたり、展示会の実施など、新しいことにチャレンジして現在の基盤を作ってきました。
商品づくりなど、本当に失敗の連続だったのですが、この時の経験は今では大きな財産だと思っています。

「BURTLE」ブランドに込めた思い
ワークウェアに「カッコイイ」「オシャレ」を。

そうやって常に時代の流れと共に試行錯誤を続けてきたのですが、会社としても取り扱う商品としても、お客様から認知されるブランドとして、一段階ブラッシュアップできないかと思い、2011年に「バートル」へと社名変更へ踏み切り、ブランディングへの取り組みを始めました。
クロカメ被服の「クロ」は、どんな色にも染まらない黒。つまり独自の個性を大切にするという意味が込められています。
また「カメ」とは、コツコツと真面目に取り組む姿勢。
そんな「クロカメ」のアイデンティティを残しながらも、ワークウェアにこれまでなかった『カッコイイ』『オシャレ』という新しい世界観を作っていこうとつくったブランドが、「BURTLE(=Black +Turtle)」なんです。
また、戦い「Buttle」ともかけて、混迷した業界を戦い抜こうと自分たちを鼓舞する意味も込めました。特に、お客様が一番目にするロゴなどのデザインには細部までこだわり抜いたところです。

社名変更後、この頃から業界的にWEB販売の割合が大きくなってきて、当社でもWEBを通して「カッコいい=BURTLE」を積極的に発信していきました。
そうやって若い高感度なお客様を中心にBURTLEを認知していただけたこともあり、業界全体のWEBへの転換期が、我々のブランディング(思い)を浸透させていくための後押しになったのかもしれませんね。

これからのBURTLEカタチ
日本える職人しい価値を。

ブランドは新しくしても、初心忘れるべからずではないですが、やっぱりこれまで続けてきたことは大切だと思うんですよ。私自身、社長になった今でも営業担当を持ち、現場の改善点などは自分自身で感じるように心がけています。現場には、我々バートルがやるべき、ワークウェアのビジネスのカタチがあると思っていますし、その中でBURTLE独自の企画も磨かれていくものだと考えています。

そんなBURTLEの今後のビジネスはどうしていくべきか。それは、「日本を創る人、日本の技術的を支える人」そう言った職人さんたちへ服を媒体にして、新しい価値観を提供することだと考えています。
そのためには、ワークウェアを着る職人さんたちが、ワクワクして夢を実現できるような、高揚感を与えるものでなければならない。
もともと洋服は、好きな人にモテたいだとか自分をカッコ良く魅せたいという思いが、その服を買おうと思うきっかけだと思います。好きな服を買う時と同じような高揚感が湧き上がるような人の心を突き動かすオリジナリティを、機能性が求められるワークウェアにも追求していきたいですね。

さらに、こだわる点はリーズナブルなところも。別に、我々は何十万もするようなスーツを売る高級ブランドではないんですよね。経済的にちょっとお得な価格で高品質かつセンスある商品を提供するワークウェアブランドとして、業界におけるバートルの位置をさらに強固なものにして行きたいと考えています。

全ては、職人に質の高い仕事をしてもらうため。
今後も、良質な仕事・生活をしていきたいと考えていらっしゃるお客様と、商品を通して我々BURTLEの世界観を共有していきたいと思います。