想いをカタチに。INDUSTRIALの仕掛け人。 松井 昭詞

INDUSTRIAL Member Interviews

01想いをカタチに。INDUSTRIALの仕掛け人。

株式会社ダイマツ

代表取締役松井 昭詞

Akitsugu Matsui / chief executive officer

「人が喜ぶこと、楽しいこと、驚くこと」を発信して、
ワーカーズ業界全体を盛り上げて行きたい。

株式会社ダイマツ

「人と違う店づくり、商品構成など、今までの業界とは違う動きや手法で勝負したい。」創業以来30年間、実店舗一筋でワーカーズ業界を支えてきた松井は、ダイマツの新規事業として新たに「INDUSTRIAL」ブランドを立ち上げた。彼の業界にかける底のない情熱、新規事業の先にある今後の展望とは。

全国の名店をり、
よりも理想店作り研究

「そろそろ戻って家業を手伝わないか。」父の言葉から、当時レンタカー会社に務めていた私は、半ば強制的に作業服業界へと飛び込むことになりました。当時、私は26歳。まだまだ遊びたい盛りで、外回りと理由をつけては店を飛び出してサボることもしばしば。(苦笑) ただ、当時からなんとなくですが、人とは違う働き方をしたいとは心に秘めていました。特に、同業の名店や異業種でも面白そうなことをやって店づくりをしている所には足繁く通って、どんなことをしているのか直接自分の目で確かめて研究していましたね。沖縄でいい作業服の店があると聞けば、日帰りでも実際にこの目で見て店の雰囲気を感じ、経営者の方と情報交換していました。その他にも全国を駆け巡ってましたし、この業界では実は僕は有名かも。(笑) やはり有力店には様々な情報が集まりますし、そこから発信される情報もとても勉強になりました。

一歩すことで、
業界きていく自信がった。

実家に戻ってから業務経験を何年か積んだ頃、新たにテナントを借りて、今のダイマツ の店舗となる新店を任せてもらえることに。二階建ての店は、当時ワンフロアーが主流だった業界のセオリーが通らないレイアウト。思い切って、私は二階に主力の作業服を並べ、1階には工具などとミックスしたこれまでにない商品陳列をして新しい店づくりに挑戦しました。当然、経験を積んだ両親ともぶつかりましたし、はじめは鳴かず飛ばずで暇な時間も多かったですね。それでも、色々と試行錯誤を続けて2年ほど踏ん張っていると、お客様もなんとなく面白いことをやってる店だなと足を運んでもらえるようになりました。

今思うと、ただなんとなく自信があっただけで行動したのですが、やはり考えているだけではダメで、一歩動き出すことが大切だな思うようになったきっかけでした。この辺りから、このワーカーズ業界でやってやろうと腹をくくりましたね。

一人でやれることの限界
出会いからまれた様々変化

店舗が軌道に乗ってくると、だんだんとマンネリ化してきてこのままでいいのかという思いが湧いてきました。その危機感から何か変えなければと考え、経営塾に通うように。その頃たてた経営理念は「めっちゃ楽しいを仲間とともに共有し、前向きに充実した社会を広げる」。ただこの頃は、ほとんど一人で仕事していたのでまだ仲間と呼べる仲間がいなかった。色々とアイディアを出してはいたのですが全く実現できずに、店舗スタッフもだんだんと私との考えが合わずにだんだん距離が離れてしまった時期でした。

転機になったのはイベントやWEBマーケティングを専門とする稲葉さんとの出会い。この出会いを機に、イベントやモデル撮影、WEBでの販売などアイディアがどんどん形になっていく。面白いことをやっていると、それにつられてさらにいろんな人との出会いが広がりました。インダストリアルのロゴをデザインしてくれたデザイナーの山崎さんは、次から次と自分にないアイディアを出してくれる抜群のセンスを持った人物。お店にこんなの飾ったらどうですかと始めに持ってきてくれた提案を見たときに「これだ!」と思いましたね。そこから更に繋がる事になるデニムや革製品の職人である樋口さんと一緒にコラボ商品を作ったりと、さらに出会いの輪は広がり、新しい出会いから生み出される新しい企画は、ダイマツ に来店されるお客様にも徐々に評価をいただき、メーカーさんやお客様を巻き込んでダイマツ の内外に変化が生まれてきたんです。

「お客様・商品・クリエイター」を
つなぐ架け橋に。
ワーカーズ業界にこれまでにむ。

様々な出会いから生まれた変化。人と違うことをやるという一心で自分本位のやりたいことをただやるだけでなく、お客様の課題解決のために、アイディアとお客様をつなごうと思ったのが、インダストリアル事業のきっかけです。新しいブランド立ち上げでは新商品の開発などにも取り組んでいますが、普段の店舗営業でも、商品を「作る人」と、その商品を使う「働く人」を考える事に意識が強くなりました。

今後は、インダストリアル事業を通して、お客様に使って喜んでもらえる新しい物をメーカーさんやクリエイターとコラボして、どんどん提案していきたいですね。さまざまなスタッフみんなの思いがありますし、妥協のない店づくりに取り組んでいくつもりです。直近の目標は、2019年の秋にインダストリアルのフラッグシップとなる店舗を大阪からスタートさせる事。インダストリアルを通して、職人と異業種のクリエイターなど、これまで関わりのなかった様々なワーカーズを結びつける架け橋となっていければと考えています。